※当方は、ニルアレ・ハレアレ・アレマリを応援しています。
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3話Cパートを見て、思わず捏造してみたDパート。
感想と一緒に書いていたのですが、長くなったので先にこっちだけ吐き出します。
(ニル←ティエな要素が少々ありますので、苦手な方はご注意ください)
また後日、別途感想だけ書きに来るつもりです。
ひとまず一言で言い表すなら、アレルヤほんと格好良すぎまじぱねぇ。
感想と一緒に書いていたのですが、長くなったので先にこっちだけ吐き出します。
(ニル←ティエな要素が少々ありますので、苦手な方はご注意ください)
また後日、別途感想だけ書きに来るつもりです。
ひとまず一言で言い表すなら、アレルヤほんと格好良すぎまじぱねぇ。
***
「……それで、ティエリア。話を戻して悪いけど、彼は……」
おずおずと問いかけると、先程まで穏やかな笑みをたたえていたその瞳は急に歪んだ。ちらりと冷ややかに“彼”を見ると、すぐに視線を外す。まるで必要最低限の時以外、見たくもないというように。
「……彼は、ライル・ディランディ。ロックオン――ニール・ディランディの弟だ」
「おいおい、違うぜ、ティエリア。今は俺がロックオン・ストラトスだろ」
「僕は認めていない」
ぎり、とティエリアは険しく彼を睨みつけた。
「僕は、君がその名を名乗ることを認めた覚えはない。僕にそう呼ばせるつもりなら、その名を継ぐに値する資格を示すことだ。それまで僕は君をその名では呼ばない」
「何の為のコードネームだよ、それじゃ」
「それを聞きたいのは僕のほうだ。何故、彼ではない人間がロックオンを名乗る。何故刹那は君を、」
矢継ぎ早にまくし立てていた言葉を、ティエリアは途中でぐっと飲み込むように止めた。苛立った様子でかぶりを振り、意識的に感情を抑えているのが判る口調で、再び口を開く。
「……病み上がりの人間の前で、声を荒げても仕方がない。――アレルヤ、気にするなというほうが難しいだろうが、今はとにかく休息をとることを優先してくれ。この男のことはいずれ改めて話す」
「……う、ん」
「失礼する。行くぞ、ライル・ディランディ」
「だから俺は――待てよ、仲間なんだろ? ちゃんと自己紹介させてくれよ」
「察しろ。彼と血を分けた兄弟だというのなら」
ぴしゃりと言い放ち、ティエリアは男の横をすり抜けて部屋を出ていった。おお、怖いねえ。肩を竦めた彼が、こちらに視線を投げる。――肩が強張ったのが、自分でも判る。そんなこちらの心境を察したのか否か、彼はくすりと笑った。どこか裏表を感じさせる笑い方。
「だ、そうだ。じゃあ、自己紹介はその時にさせてもらうよ」
よろしくな、アレルヤ。含みのある笑みのまま片手を上げ、そして彼も部屋を後にした。
「…………」
閉まったドアを、見つめる。
「……彼が、……ロックオンの名前を、継いだ」
ライル・ディランディ。
ロックオンの――ニールの、双子の弟。
「……僕らが捕まってた間に、……何がどうなったんだろう、ハレルヤ」
ごく自然に口にしたその名前に、アレルヤは目を瞠った。
――もう、呼ぶことすらしなくなっていた名前だった。応えてくれないことが、辛すぎて。
今、もう一度、その名を呼ぶ。
呼ぶことができるようになっていた。
相変わらず応えはないけれど、それでも。
「ハレルヤ」
「……それで、ティエリア。話を戻して悪いけど、彼は……」
おずおずと問いかけると、先程まで穏やかな笑みをたたえていたその瞳は急に歪んだ。ちらりと冷ややかに“彼”を見ると、すぐに視線を外す。まるで必要最低限の時以外、見たくもないというように。
「……彼は、ライル・ディランディ。ロックオン――ニール・ディランディの弟だ」
「おいおい、違うぜ、ティエリア。今は俺がロックオン・ストラトスだろ」
「僕は認めていない」
ぎり、とティエリアは険しく彼を睨みつけた。
「僕は、君がその名を名乗ることを認めた覚えはない。僕にそう呼ばせるつもりなら、その名を継ぐに値する資格を示すことだ。それまで僕は君をその名では呼ばない」
「何の為のコードネームだよ、それじゃ」
「それを聞きたいのは僕のほうだ。何故、彼ではない人間がロックオンを名乗る。何故刹那は君を、」
矢継ぎ早にまくし立てていた言葉を、ティエリアは途中でぐっと飲み込むように止めた。苛立った様子でかぶりを振り、意識的に感情を抑えているのが判る口調で、再び口を開く。
「……病み上がりの人間の前で、声を荒げても仕方がない。――アレルヤ、気にするなというほうが難しいだろうが、今はとにかく休息をとることを優先してくれ。この男のことはいずれ改めて話す」
「……う、ん」
「失礼する。行くぞ、ライル・ディランディ」
「だから俺は――待てよ、仲間なんだろ? ちゃんと自己紹介させてくれよ」
「察しろ。彼と血を分けた兄弟だというのなら」
ぴしゃりと言い放ち、ティエリアは男の横をすり抜けて部屋を出ていった。おお、怖いねえ。肩を竦めた彼が、こちらに視線を投げる。――肩が強張ったのが、自分でも判る。そんなこちらの心境を察したのか否か、彼はくすりと笑った。どこか裏表を感じさせる笑い方。
「だ、そうだ。じゃあ、自己紹介はその時にさせてもらうよ」
よろしくな、アレルヤ。含みのある笑みのまま片手を上げ、そして彼も部屋を後にした。
「…………」
閉まったドアを、見つめる。
「……彼が、……ロックオンの名前を、継いだ」
ライル・ディランディ。
ロックオンの――ニールの、双子の弟。
「……僕らが捕まってた間に、……何がどうなったんだろう、ハレルヤ」
ごく自然に口にしたその名前に、アレルヤは目を瞠った。
――もう、呼ぶことすらしなくなっていた名前だった。応えてくれないことが、辛すぎて。
今、もう一度、その名を呼ぶ。
呼ぶことができるようになっていた。
相変わらず応えはないけれど、それでも。
「ハレルヤ」
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